外国人エンジニアの採用が進んでいる理由

近年は多くの企業が、外国人エンジニア採用を実施しています。以下では、外国人エンジニア採用が広まっている理由について解説します。

国内で働く外国人エンジニアが増加している

外国人エンジニア採用が進んでいる理由の1つに、「日本国内で働く外国人エンジニア数の増加」があげられます。厚生労働省の「外国人雇用状況」によると、2020年時点で58,000人を超える外国人がIT業界で働いていることが分かっています。採用対象になり得る外国人エンジニアが増加したため、採用しやすい環境が構築されています。

※参考:「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和2年10月末現在)|厚生労働省

●将来的にエンジニア不足が加速する予測が立てられている

ITエンジニア不足は、将来的にさらに加速すると予想されています。実際に「IT 人材需給に関する調査」によると、2030年には最大で79万人のエンジニアが不足すると予測が立てられています。将来の人材不足を早期解決するために、今から外国人を含めたエンジニアの確保が進められている点も外国人エンジニア採用が広まっている理由です。

※参考:IT 人材需給に関する調査|みずほ情報総研株式会社

●外国人エンジニアを採用するメリット

外国人エンジニア採用には、ほかの採用方法にはない独自のメリットがあります。以下では、外国人エンジニア採用ならではのメリットを解説します。

●社内のグローバル化を進められる

外国人エンジニアを採用することで、社内のグローバル化を促進できるメリットがあります。海外特有の文化を導入して業務効率化を図ったり、外国人エンジニアを調停役として海外の仕事を獲得したりといった可能性に期待できます。職場のダイバーシティ・インクルージョンも促進できるため、多様性を活かした業務形態の確立も可能です。

●高度なIT技術を職場に導入できる

外国人エンジニアは、高い技術力が必要とされる職場で働いてきた経歴を持つ人も多いです。例えば中国などはIT技術者の教育に力を入れているため、高いスキルを持つエンジニアが豊富にいます。そのため、外国人エンジニア採用には高い技術力と経験を活かして業務効率化を図ったり、高度なIT技術のノウハウを職場に取り入れたりできるメリットがあります

●外国人エンジニアを採用するデメリット

外国人エンジニア採用には、注意が必要なデメリットもあります。以下を参考に、事前に外国人エンジニア採用時に懸念されるデメリットを確認しておきましょう。

●コミュニケーションに工夫が必要

外国人エンジニアの全員が流暢に日本語を話せるわけではありません。そのため、採用する人材次第では、職場でのコミュニケーション方法に工夫が必要なケースがあります。翻訳機器の導入や英語が得意な人材を仲介役に指名するなど、スムーズにコミュニケーションが取れる環境づくりが重要です。

●外国人エンジニア向けの労務管理や手続きが必要

外国人エンジニアを採用する場合、専用の労務管理や手続きが必要になります。就労ビザや在留資格をチェックしたり、10名以上の外国人エンジニアを採用した場合には管理責任者を設置したりといった対応が必要です。事前に外国人エンジニア採用時に必要となる管理方法や手続きを確認し、準備を進めておきましょう。

●外国人エンジニアの採用方法について

外国人エンジニアを採用する際には、さまざまな採用方法の活用が検討されます。以下では、外国人エンジニアを採用する際の主な方法について解説します。

求人サイトで外国人エンジニア採用の募集をかける

エンジニアの求人サイトを利用し、外国人エンジニア向けの求人募集を出す方法があります。募集要項にはITスキルや仕事の経験のほか、扱える日本語のレベルなどを記載することも考えられます。外国人エンジニアの目に留まりやすいように、母国語の求人票を作成するのも1つの手段です。

エージェントを活用する

外国人エンジニアが登録しているエージェントを活用し、条件にマッチする人材を紹介してもらう方法もあります。採用したい外国人エンジニアのイメージが明確な場合、適切な人材を確保しやすい点が魅力です。

リファラル採用を実施する

社員の紹介をきっかけに採用するリファラル採用も外国人エンジニアの採用時に役立ちます。外国人エンジニアと交流のある人材が社内にいる場合、積極的に紹介してもらうことも検討されます。

社内に知り合いのエンジニアがいると、外国人エンジニアは入社後に孤独を感じにくくなり、早期退職を防げるメリットもあります。

外国人エンジニアを採用する際に必要な準備

外国人エンジニア採用を進める場合、いくつか事前に準備しておくべき要素があります。以下では、外国人エンジニアの採用を進めるにあたって必要となる準備について解説します

外国人エンジニアを採用するためのフローを構築する日本人エンジニアを採用する場合と、外国人エンジニアを採用する場合のフローは分けて構築します。外国人エンジニアを採用する場合、採用後の働き方や労働形態について、より詳しく丁寧に説明する必要があります。日本人にとっては当たり前のことでも、外国人からみると常識外れになるケースもあるため、しっかりと採用フローの段階ですり合わせをしておきましょう。


異なる文化や価値観を受け入れる準備をする

外国人エンジニアは、多くの場合日本人とは異なる文化や価値観のもとで育ってきた経緯があります。考え方や働き方に違いが生じることが予想されるため、前もって職場で文化や価値観の違いを受け入れるように指導・研修を進めるのもポイントです。職場全体で異なる文化を受け入れる準備を進めることで、長期的に外国人エンジニア採用を進める計画も立てられます。

採用後のフォロー体制を整える

外国人エンジニアは、就職後にさまざまな悩みを抱えることが予想されます。周囲に相談できる環境がないと、ストレスが溜まって早期退職の原因となる可能性もあります。気軽に相談できる窓口の設置や、外国語を話せる専任の担当を指定し、フォロー体制を充実させるのも必要な準備です。

日本人エンジニアを採用する場合との違い

外国エンジニアを採用する場合、日本人エンジニアの採用時とは異なる対応が必要です。以下では、日本人エンジニアを採用する場合との違いを解説します。

ビザの手配や費用の負担が必要

外国人エンジニアの採用時には、就労ビザの取得費用や渡航費用を企業が負担します。また、国内で住む場所をみつけることに苦労するケースもあるため、事前に住居を提供できるように備えるのもポイントです

母国語でのコミュニケーションが理想

仮に日本語が話せる外国人エンジニアでも、母国語を使える方がスムーズにコミュニケーションが取れます。外国語に精通した人材を活用し、外国人エンジニアが日常的な会話に負担を感じないようにフォローする必要もあります。外国人エンジニアの採用に合わせて、多言語に対応できるエンジニアを別途確保することも検討されます。

外国人エンジニアを採用する際の注意点

外国人エンジニアの採用時には、いくつかの注意点があります。以下では、外国人エンジニア採用における注意点を解説します。

外国人エンジニアへの固定観念を捨てる

「外国人エンジニアは〇〇だから」といった固定観念は、共に仕事をする上で障害となる可能性があります。あくまで採用したエンジニア個人の性質を参考にして、性格や行動倫理を決めつけないように注意が必要です。

定期的なミーティングで不安を取り除く

多かれ少なかれ、外国人エンジニアは海外で働いていることにストレスや不安を感じているケースが多いです。定期的に上司や担当者がミーティングを実施し、悩みや不安を打ち明けてもらう環境をつくる必要があります。

外国人エンジニアをフォローできる人材がいないときは派遣サービスを活用する

外国人エンジニアをフォローできる言語能力を持つ人材が社内にいない場合、派遣サービスの活用がおすすめです。「TMJAPAN」はネパール・ミャンマー・英語・中国語・韓国語などの多言語に対応したグローバル人材を確保しています。

●まとめ

外国人エンジニア採用は多くの企業で実施され、人材不足解消につながっています。この機会に外国人エンジニア採用ならではのメリット・デメリットを確認し、活用方法の考案と事前準備を進めてみると良いでしょう。

外国人エンジニアのパフォーマンスを高めるには、フォローできるエンジニアの採用も重要です。TMJAPANサービスなら、特定の言語に精通したエンジニアをピンポイントで紹介できます。エンジニアとしても高い能力を持つ人材が多いため、プロジェクトの進展にも貢献可能です。

TMJAPANサービスを活用して、エンジニアを採用する方法もぜひチェックしてみてください。

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